友人のご主人の命日が近づいている。

友人のご主人の命日が近づいている。
彼は若くしてなくなったが、彼女のお腹に娘を一人おいてゆかれる。
その友人は仕事をしながらせっせと育てた。
小鳥がひな鳥にえさを運ぶように忙しく。
私はその現場を見ているわけではないが、
「もうすぐ命日なの」と、ぽつりという彼女の髪は白髪がまじている。
お腹の中に10月10日(とつきとおか)
人生100年と言われる地上人生。
死んだらなにもなくなるのかな、なんだかそうとは思えない。
科学的に死後の世界は証明しにくいが、何事も3段階と考えたら
きっとあの世はある。と、願いを込めて思いたい。

アゲハ蝶の幼虫はレモン葉やゆずの葉をモリモリ食べて大きくなる。
彼女にとっての世界は葉っぱの上がすべて。見上げても葉っぱに見え隠れする太陽がちらり。
とにかく新芽を食べて、出し、時がくるとさなぎになって蝶になる。
蝶になると幼虫の時に見えていたものや発想そのものが全く違う。
アゲハ蝶をみていると、私は幼虫の段階なのかな、って思ったりする。

日本において蝶は死者の魂がこの世にかえった化身と思われていた時代もあるそうで
蝶々をみると、亡くなった家族を思い出し
庭に咲く花に蝶が飛び回るとうれしい。また、あの世の事を考える
「ふすまを開けたらあの世だった」というような身近に感じる生き方
あの世はないかもしれないが、あったら大変!
保険の意味もふくめて、幼虫がモリモリ葉っぱを食べるように次の準備もしたいと思う
人間以外の生き物からも学ぶ事は多い。